SJPについて

鈴鹿循環共生パーティについて

<背景>

鈴鹿市は人口約19万、三重県北部鈴鹿山脈から豊かな水資源を得ながら東の伊勢湾まで、豊かな平地が広がる。本田技研などで製造品出荷額が県内二位、一方で広い畑地が北西部、東部には田圃、市の中心部にもセントラルグリーンと呼ばれる田園地域が広がるなど、農業生産高が県内第一位と産業的には農工バランスが取れている。しかし寧ろ市の経済は製造業と並んでサーキット及び中心部西の巨大商業モールに依存しており、近畿圏名古屋圏から相当数集客が見られるが、逆に地元経済やコミュニティを自立的に安定させるものではない。

鈴鹿市北西部の鈴鹿山麓、南西部の亀山・津市に繋がる里山地域は、地元民に豊かな水資源や燃料を供給してきていたが工業化の中で荒れる一方であり、現在一部整備が行われているが、里山再生の積極的解決策にはなっていない。

本事業で対象としている徳居町など鈴鹿市南部丘陵地の里山・林地地域は、市中心部から車で20分、鈴鹿サーキット場からは10分前後とアクセスが良く、市のスポーツ公園や自然観察公園など駐車場共インフラは完備されている。休日にはサーキットの商業施設には長蛇の列ができるが、この地域には利用者はまばらで、林地には竹が広がって藪も目立つ。

<課題>

脱石油の持続可能社会像から見て、長期的にはエネルギー源確保、プラスティックに代わる竹細工、さらに食料資源など里山資源の活用という意味からも里山再生は必須条件である。薪や炭はいますぐ市街地で消費されないが、腐葉土や落ち葉下草など醗酵させた堆肥であれば、匂いの問題のおきやすい畜産堆肥に代わって市街地での需要が期待できる。もしここで里山資源を客観評価し、チップ堆堆肥化の可能性など調査を元に検討できれば、都市部の市民対象に社会教育事業として整備への関心を喚起しながら里山での落ち葉かきなど展開し、同時に該当地域住民の自立な里山のよさを生かした経済活動の端緒となる可能性を持っている。

該当地域では問題意識を持った有志が尾根伝いの散策道や共有林などゴミ拾いや里山整備など行っている。今後、何らかの支援や連携が行われれば、取り組みも生かされていく。

一方で町の中心部や近隣都市部に暮らす若者世代・30代~40代の子育て世代は農山村の文化を知らず、子供たちはすぐ足元にある豊かな里山地域に触れにくくなっている。また製造業からの退職者が多数存在するが、里山再生に意識を向けている層はわずかであり、またどう参加してよいか手立てを持っていない。若者を含めこうした人材が里山整備に関心もって足を運び、里山地域と交流できる機会を作り、いずれ住民自身による自立的な里山再生に繋げていく仕掛けが、待たれている。

<方向性>

鈴鹿循環共生パーティーの事務所が置かれている鈴鹿カルチャーステーションは市中心部の田園地域の西端、巨大商業地域沿いの住宅街に位置し、既存建築物を活用して文化的拠点として活動を始めている。地元スーパー「ハンター」から社会教育事業に対して5000坪の土地を無償で借りることができ、「街のはたけ公園プロジェクト」を始めている。町の中心部にあるはたけ公園で農の教育効果を最大に引き出し、さらに森の入り口として里山への関心を喚起し、里山地域の有志に受け入れられる自然体験企画、交流会、勉強会を通して、里山の自立的な再生へとつないでいきたい。

<新しい豊かさ社会を子どもたちに ~循環と共生のコミュニティづくり~>

いま世界は激変しようとしています。それは、地球規模での資源や環境の危機として顕在化していますが、同時にこれと深く連動して、社会・経済のあり様もまた危機的状況にあると思われます。それらは20世紀の都市工業文明の帰結ですが、結局のところ地球資源が無限であることを前提として我々世代がモノの豊かさを最大限追求してきたことに対する、人間の幸福の根本を問い直す生き方の問題とも言えます。

こうした地球規模の危機を回避して、人類持続の社会を再構築するために世界中で「持続可能社会」を目指そうとする試みが始まっていますが、まだほとんど成功していません。特に、我が国ではこれまでの大量消費の工業文明を維持しながら、その中で何かの手段を見出し切り抜けようとして、一層問題を深刻化させてきた側面があります。その理由は、手段・技術そのものにはありません。その手段や技術がどのような社会を目指すために意図され創られるかこそが問題で、これまでの文明や我々の生き方を見直さずして、根本解決は望めないからです。今こそ来るべき文明の方向をどう見定めるのか、根本に還ってその理念を見出し、それを共有する人達の力で真の社会モデルを実現してみせることが必要であります。しかし、ようやく認識が広まってきたとはいえ、それを我がこととして可能にする組織はまだ我が国ではほとんど見られません。

このような状況に鑑み、私たちはここ鈴鹿の地で、市民、事業者、研究者、さらに政策決定者など、あらゆる立場の人々の力を結集して、新たな文明社会のモデルをこの鈴鹿から発信すべく、特定非営利活動法人「鈴鹿循環共生パーティー」、総合的活動体としての一般社団法人「鈴鹿カルチャーステーション」をたちあげ、ともに協力して活動を展開することとしました。

このような壮大な事業のためには、あらゆる智恵と力が必要です。年齢も立場も関係なく、ただ「みんなとともに自らの幸福のために、真に豊かな持続社会を創る」という趣旨に賛同される方と連携して活動を進めていこうとしており、広く参加を呼び掛けるものです。

沿革

事業計画

定款

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