さる5月20日(日)に開催した「シンポジウム 地域創生の時代へ ~ 足元からつくろう『やさしい社会』」には、事務局の予想をはるかに上回る、60名以上もの皆さまにお越しいただきました。自分たちの足元から、新しい地域づくりを考えていこうという気運の高まりを、みなさまの熱意から実感させられたシンポジウムでした。お越し頂いたみなさま、ありがとうございました!

当日の様子を、写真と一緒に振り返ってみたいと思います。

冒頭の挨拶をおこなうSJP理事、片山弘子氏。

KIESS代表理事の内藤正明氏からは「市民がつくる、『地域創生の時代』」と題して、化石燃料に頼れなくなっていくこれからの世の中は、先端技術によって個々人の生活が支えられる社会から、コミュニティによって自然の恩恵と人々の協力で支え合う社会へと移行していくことが重要である、という大きな概念が説明され、

つづいて鳥取環境大学准教授の荒田鉄二氏からは、そもそもコミュニティとはなんなのか? なぜ人はコミュニティをつくるのか? 人類の歴史の中でコミュニティはどのように変わってきたのか? といった、コミュニティの根本ともいえる部分をひもといた解説が加えられました。

シンポジウム序盤から議論が盛り上がります…

引き続き、EU各地での都市計画に関わってきたエクハルト・ハーン氏の講演。鈴鹿カルチャーステーションの設立時にもハーン氏から貴重なアドバイスをいただきました。

ドイツで脱原発、そして自然エネルギーへと地域ぐるみでシフトしていくための試みが紹介されました。市民が自分たちで発電所を立ち上げて、自分たちの仕事として、自分たちの必要な電気をつくっていこうというプロジェクトが、ドイツの各地で立ち上がっているそうです。

つづいて国内の事例。滋賀県立大学准教授の近藤隆二郎氏から…

滋賀県東近江市の「子民家etokoro」の紹介です。東近江市の能登川という町にあった一件の古い民家を借りて、そこを拠点に地域の人々をつなぐ場として開催してきたイベントの数々を紹介していただきました。スライドに映っていた、こどもとお母さん達の笑顔がとても印象的でした(あいにく写真におさめてませんでしたが…)。

 

最後に鈴鹿カルチャーステーション代表の坂井和貴氏から、SCSの活動について、立ち上げから今日までの活動の歴史を、スライドショーで紹介しました

終了後には夕食会をはさんで、シンポに参加できなかった人たちも何人か集まり、ハーンさんを囲んでの勉強会を急遽開催。本番では時間の都合でカットした話もいくるか紹介していただきました。