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前回のセミナーで、私たちが暮らしのほとんどを、現代技術で作られた大きなシステムに依存していること、目の前からごみや下水が見えなくなればそれで解決したかのような、そんな幻想の上に暮らしていることが浮かび上がりました。あまりにも巨大化したシステムは、ひとたび歯車が狂えばいかに無力であるか、また逆にモンスター化して私達に災害をもたらすか、現場からの切実な報告に、どうやら自分たちの身の丈に合ったシステムを見つけていく必要があると感じたところです。

しかしそれは一体どんな姿になるのでしょう。第三回目は、エネルギーの問題を取り上げます。これまでの文明とエネルギーの歴史を振り返ることからはじめて、市民による小規模分散型の共同発電所の取り組みを紹介。現場担当の方から、経過や課題を報告していただきながら、それは市民生活にどんな影響を持つか、今後の見通しなど、マスコミでは十分に取り上げられていない現場情報を報告していただきます。

またエネルギーとはそもそもどういうものでしょうか。今やエネルギーをめぐる言葉が溢れていますが、私たちはそれをどう観たらいいのか、その観点から見直したいと思います。

午後は、様々な経験の紹介や交流を行いながら、どんな思いも考えも、安心して自由に出し合いながら暮らしを見直し、次の一歩を見つけていきたいと思います。どうぞご参集ください。

●日時・テーマ

7月24日(日)

サイエンスカフェ(10:00~12:50)

荒田 鉄二 氏 「文明とエネルギーの歴史 ―人間性を考える」

橋本 憲 氏 「一人一人の力を合わせて電気を地産地消する。 東近江市の進める太陽光市民共同発電について」

内藤 正明 氏 「エネルギーとは何か、観点を見直す」

三氏による鼎談 「これからの私たちの暮らしとエネルギー・どんな街にして行きたい?」

ワールドカフェ:専門家とお茶を飲みながら「○○から次の一歩」を考える

アクションタイム(13:20~15:00)

楠部 孝誠 氏 「その後の生ごみ堆肥づくり悲喜こもごも!」

地域再生コーディネーター鈴鹿の会「エコトイレって何? 下水道に頼らない手作りトイレって快適か?!」

●講師

荒田 鉄二 (あらた てつじ)
鳥取環境大学環境マネジメント学科准教授。第一に、現代文明の危機の状況を正しく診断し、第二にその根本原因を明らかにし、第三にその解決策を探ろうと、人間性の本質や文明とは何かなど、根本から検討している。著書に『かしこいリサイクルQ&A』(共著、岩波ブックレット,2000年)など。

橋本 憲 (はしもと けん)
ひがしおうみコミュニティビジネス推進協議会事務局長。市民の共同出資による太陽光発電システムの設置促進とそこから生み出される価値を地域通貨(地域商品券)で分配することによる地域循環型モデルの組み立てを模索。22年度に総務省緑の分権改革の調査事業でテスト的に運用をする。

内藤 正明 (ないとう まさあき)
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター長・NPO法人循環共生社会システム研究所代表理事・京都大学名誉教授・鈴鹿カルチャーステーション名誉館長。京都市や滋賀県の環境政策を支援。低炭素都市会議など国際会議で基調講演を行う等、循環共生街づくりの世界的オピニオンリーダー。著書に『持続可能な社会システム』(編著、岩波書店,1998)など。

楠部 孝誠 (くすべ たかせい)
石川県立大学生物資源工学研究所助教。食品廃棄物、畜産糞尿などのリサイクルや循環の方法を環境と経済の両面から提案。各地の市民団体の生ごみ堆肥化プロジェクトに協力。著書に『東アジアの経済発展と環境政策』(共著、ミネルヴァ書房,2009)など。

●参加費

サイエンスカフェ:1,000円(学生700円,ドリンク付き) アクション:500円(学生300円)
ランチタイムはお弁当の注文もできます(別途有料)。

●会場

会場鈴鹿カルチャーステーション (三重県鈴鹿市阿古曽町14-28)

● 主 催

地域再生コーディネーター鈴鹿の会 ,NPO法人鈴鹿循環共生パーティ,NPO法人循環共生社会システム研究所

●申し込み・問い合わせ先

鈴鹿カルチャーステーション
〒513-0828 三重県鈴鹿市阿古曽町14-28
TEL&FAX. 059-389-6603
e-mail. scsoffice ※ scs-3.org (※をアットマークに置き換えてください)
http://www.scs-3.org/

●サイエンスカフェとは

サイエンスカフェ(Science Cafe)とは、従来の講演会・シンポジウムとは異なり、科学の専門家と一般の人たちが、喫茶店などで寛いだ雰囲気の中、科学について気軽に語り合う場をつくろうという試みです。そんなスタイルで、講師と身近に語り合いながら進めていくセミナーです。